相手が求めるゴールへ自らの力と行動で到達するのを、プロとして支援し加速させる「コーチング」。
ビジネス・教育・スポーツなど、コーチングでサポートできる分野は幅広く、「コーチ」として独立・起業したいと考える人は多くいます。
しかし、プロとしてコーチングを行うには、質の高いコーチングスキルの習得はもちろんですが、残念ながらそれだけでは契約・継続に至るとはいえません。
特に2020年現在、新型コルナウイルス感染拡大防止のためあらゆるビジネスやサービスのオンライン化が進むなかで、コーチングも「対面でセミナーやデモンストレーション(体験)の後、継続セッションを契約してもらう」という従来のスタイルが通用しなくなりつつあります。
そこで今回は、これからの時代の「コーチング」独立・起業に不可欠な「オンライン集客」について、大切なポイントをお伝えします。
目次
あなたの商品=「コーチング」ではない?!
コーチングを武器に独立・起業する人が非常に勘違いしやすいことがひとつあります。
それは、「自分の商品=コーチング」だと考えてしまうこと。
私も職業柄、過去にスクールでコーチングを学びましたが、「自分が売っているものはコーチング技術そのもの」だと思い込んでいる人が周囲の仲間にも非常に多かったです。
しかし、いざ誰かに自分のコーチングを説明すればするほど、コーチングのメカニズムを説明すればするほど、相手の反応はイマイチ、なんなら引かれてしまう…という経験をしたことはありませんか?
少し考えてみて下さい。
お客さんがお金を払って手に入れたいものはなんだと思いますか?
これは実はコーチングに限らず、あらゆるビジネスに共通することですが、お客さんが本当に欲しいのはコーチングを受けた「結果」です。
「自分がどう変わるか」
「自分が変わった姿」
に興味を持っているのであって、あなたが一生懸命説明しているコーチングの内容やメソッドについてはそこまで関心を持ってはくれません。
つまり、コーチングはお客さんにとって単なる「手段」でしかないということ。
コーチングの考え方が大好きでコーチを始めた…という人は多いですから、そんな話を聞くと嫌な気持ちになるかもしれません。
しかし、周りのコーチも、私のクライアントも、この意識を卒業した人から売れていっています!
自分が売っているものは「コーチングを受けた結果」。
そのマインドセットの転換ができた人から、次のステージにいけるというケースが非常に多いのです。
「コーチ」はオンラインで何を発信するべき?
オンラインでコーチングを行う場合、お客さんもやはり、オンライン(インターネット)上で良いコーチを探しているはずですよね。
たくさんの情報の中から見つけてもらうためには、SNSやブログ・動画といったインターネットでの発信力が絶対に必要になってきます。
では、何を発信すればいいのでしょうか?
あなたがコーチ養成やコーチングそのものを教えるのであれば、メカニズムやスキルを発信すれば良いのですが、そうでなければコーチング自体について発信しても集客にはなかなか結びつかないでしょう。
ここで大事になってくるのが、あなたの「コンセプト」です。
具体的にいうと、
- あなたのコーチングを使って
- どんな人のどんな悩みを
- どんな結果にしてあげられるか
をコトバにすること。それが「コンセプト」です。
しかし、コーチングでできることは多岐にわたるため、いきなりコトバにしろと言われても難しいかもしれません。
上でも書いたとおり、コーチング=商品ではなく、売るべきはあなたがお客さんに約束する「結果」でしたね。
ということは、当然、ある程度の「守備範囲」を決めないと、具体的に「こんな結果」というコトバにはできないわけです。
そこで、自分の強み・専門分野などをじっくり洗い出してコンセプトを作ることと、そのコンセプトに基づいて発信することが重要になってきます。
なお、コンセプトの作り方に関しては、ここには書き切れないほどのノウハウがありますので、以下の記事からぜひ学んでみて下さい!▼
「専門性」をオンラインで伝えるには?最新の方法
さて、ではあなたの「専門性」とは何でしょうか?
チームビルディング?
部下のマネジメント?
スポーツで好成績を残すこと?
子供がやる気になる接し方?
あるいは恋愛を成就させる方法でしょうか?
コーチの数だけ専門性は存在します。
なんにせよ、これまで自分が取り組み、結果を出してきた分野で、コツやノウハウ・お客さんの成功事例などを、ブログや動画・SNSなどで伝えていくことが必要です。
すると、それを読んでファンになった人は、プロフィールを見てあなたがコーチであることを理解し、「いつかセッションを受けてみたい」という気持ちを抱くでしょう。
そういう人に体験セッションやセミナーを呼び掛けて、実際にあなたのコーチングを体験してもらうのがオンライン集客の王道です。
そして、最近ではますますオンライン集客の方法は多様化しています。
少し前までは、ブログを読んだ人にメルマガやLINEに登録してもらい、体験セッションやセミナーに参加して、気に入ったら継続で契約という流れが主流でした。
しかし最近はさらに入り口が増え、YouTubeやInstagramからの流入も可能になってきました。
またセミナーや体験セッションもオンライン化が進み、これまでのように交流会などで知り合った人にセッションを体験してもらい継続契約に結びつける「リアル集客」は、どんどんオンラインに取って替わっているのが現状です。
オンライン集客構築は時間がかかる
ただ、オンライン集客というのは今日明日すぐには結果は出ないものです。
ブログが検索されたときに上位表示されたり、Facebookのフォロワーを増やしたり…いずれも日頃からコツコツやり抜いた人だけがその恩恵を受ける世界といえます。
だからといってあきらめることはありません!
どんな人も「千里の道も一歩から」で、いきなり結果が出た人はいないのですから。
そして、やり抜くためには、
- 時間を確保すること
- 発信する習慣を定着させること
この2つが欠かせません。
実はこの「習慣化」が一番苦しいところでもありますが、逆に習慣化してしまえばあとはひたすら進めればいいのです。
時間の作り方については、以下の記事も参考にしてみて下さい。▼
おわりに
集客のオンライン化のステップをまとめると、次のようになります。
- 当面はできる範囲でリアルで継続契約を取り、キャッシュを得ながら、オンライン集客の準備をする
- オンライン集客で、少しずつ手応え(問い合わせ、申し込みなど)が出てきたら、集客の比率をリアルからオンラインに移行していく
- 日々の発信をがんばってやればやるほど、オンライン化へ軸足を移すまでのスパンが早くなる
- 上記1~3と併行して、発信のベースとなる「コンセプト」や「商品開発」、専門性の言語化を進める
なくてはならないものは、やはり「自分が何の専門家なのか?」というコンセプトです。
そして、単なるコーチングの継続セッションを卒業し、高額契約となる商品パッケージを作っていくことです。
ここをクリアした人から、オンラインでの売上はグングン上がっていきますので、ぜひ実践してほしいと思います!
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