個人起業・独立し、サービスや商品もしっかりと考えたあなた。
しかし、いよいよ売り出すというときになって、
「本当に売れるのかな…」
「これで良さがちゃんと伝わるのだろうか」
と不安になっていませんか?
そこで今回は、「これだ!」と思ったコンセプトが、本当にちゃんと売れるのかどうか事前に確かめる方法をお伝えします。
この記事を読み、サービスや商品をいざ売り出すというときには実行してもらえれば、「ひとりよがりで突っ走ったものの反応がない」という失敗を未然に防げます。
目次
コンセプトしだいで、売れる・売れないが決まってしまう?!
一生懸命考えた高額商品のタイトルや、ブログヘッダーの文言、また、次のプロモーションのキャッチフレーズなどを、短い言葉で見る人にちゃんと伝わるようにするのはなかなか大変なことで、皆さん苦労しているのではないでしょうか?
上記のようなタイトル・キャッチフレーズなどを総称して「コンセプト」と呼びますが、私が20年以上広告業界の現場にいた経験からいうと、「売れるかどうか?」の8割は、実はコンセプトで決まってしまうんです。
コンセプトを決めるというのはそれほど大事で、コンセプトのよしあしは集客にもモロに影響します。
あなたの売りたい相手にコンセプトがはまれば、たとえ少ない発信でもちゃんと人が集まるのに対し、コンセプトがいまいちだと、いくら時間や費用をかけて発信してもポツポツしか集客できないのはザラにあることです。
以前、私があるセミナーを募集したときのこと。
最初はあまり席が埋まらなかったのですが、中身は全く同じままタイトルだけを変えたとたん、締切り後も応募がどんどん来て、自分でもビックリしたことがあります。
コンセプトの決め方・基本的な考え方を知るには、以下の記事も役立ちます!
では、いいコンセプトかどうか知るにはどうすればいい?
でも、いくら「コンセプトが大事」といわれても、自分のことって自分ではよくわからないもの。
そのサービスや商品の売り方について、
- 良いコンセプトなのかそうでないのか?
- 判断基準は?
…など、1人で考えていてもなかなか答えは出ないですよね。
それもそのはず、実は、プロのクリエイターでも上記を1人だけで判断するのは非常に難しいんです。
広告代理店や企業の広報部の人たちがどうやってコンセプトを決めているのか…というと、やはりプロも「チーム」で進めています。
さまざまな立場のプロがチームでアイデアを練り、出てきた案をWebでアンケート調査したり、モニターに見てもらったりして「アイデアスクリーニング」を行うことで、リリース後に外れる確率を減らしているわけです。
しかし、我々のように個人でビジネスをやる場合、そこまでの費用と人手がかけられません。
ではどうすれば良いのでしょうか…?
安心して下さい!
実は、自分の考えたコンセプトを、事前に当たるかどうか調べるのは、私がこれから説明する方法を使えば個人でも簡単にできるんです。
方法は以下のとおりです。
- まず、コンセプトになる候補を3案くらいに絞り込む
- それを「既存のお客さん」か「見込み客」に見せる
- 直感でどれが良いと思った?理由は?と聞いてみる
「えっ、それだけ?」
と思いましたか?
すごく単純なやり方に思えますが、実はこれは「デプスインタビュー」という、マーケティング業界で実際に行われている調査方法を簡略化したもの。
個人でもこの方法をやってみると、自分の思い込みが違っていることに気づけたり、思わぬ改善点を発見できたりするんです。
私も、自分の講座の受講生には、これをお勧めしています。
実際にやってみた人たちからは、
「自分が良かれと思った言葉はイマイチ評価されなくて、思わぬ言葉に反応があった!」
という感想がよく聞かれます。
不思議なもので、自分が良いと思うことと、相手が欲しいこととは結構違うものなんですね。
そして売れないコンセプトというのは、ほぼ、この「自分だけが良いと思って、相手はそうでもない」内容になっていて、だから売れないということがほとんどなのです。
そんなひとりよがりや思い込みを防ぐため、ぜひ事前にお客さんに見せて、そのギャップを埋めていきましょう。
もし全員が無反応ならばそのタイトルやキャッチコピーは見直せばいいんです。それで少なくとも大外れのコンセプトが防げます。
また、お客さんが良いと思う理由をヒアリングしていくと、その中から、思わぬアイデアが出てきたりします。
ただし、こんな点には注意して
ただ、この方法にはひとつだけ注意点があります。
日頃、「自分は他人の意見に左右されやすい」という自覚がある人は、次の点をしっかり意識しておかないと的外れな方向に行ってしまうかもしれません。
意見を聞くときのポイントは、
- 相手はあなたの商品を高額でも買ってくれる人か?
- あるいは、その可能性がある人か?
を必ず確認しましょう。
そうでないと、たとえば同業者や一緒にスクールや講座で学んだ人の意見を取り入れすぎて迷ってしまったり、そのサービスを利用しそうにもない友達や家族の意見に左右されたりして、逆に迷ってしまうんですね。
もちろん、さまざまな角度から見てみるという面では身近な人に聞いても良いのですが、自分の中で、しっかり線引きをしておくことです。
コンセプトの良し悪しはこうして見極める!
最後にもうひとつ。
コンセプトのよしあしを相手の反応から見極めるには、色々と条件を出して考えてもらうのではなく、「理屈抜きの評価」をよく見ることがポイントです。
たとえば、いくつかの案を並べて「どれが良い?」と聞いたら、それを見たとたんパッと目が大きく開くとか、間髪入れずに「いいじゃない?」と言われるもの。
経験上、これらは「あたり」の確率が高いんです。
なぜでしょうか。
たとえば、あなたも、ブッフェレストランでたくさんごちそうが並んでいても、「産地は…」「材料費は…」「調理法は…」などと細かく考えず、直感でぱっと美味しそうな料理を皿に取るのではないでしょうか?
それと同じで、お客さんは、あなたが打ち出すコンセプトをいちいち深く考えずに直感的に選ぶことが多いんです。
人の判断というのは、それくらい理屈を超えたところにあるものなんですね。
私の講座では、お客さんの反応を見るまえに具体的な提示のしかたを練習したり、お客さんからもらってきた評価を一緒に吟味したりして、あなたの商品・サービスのコンセプトを決めていきます。
でも、一番重要な部分を決めるのは私でもあなたでもなく、「正解は必ずお客さんの中にある」ということなんですね。
おわりに
自分だけの考えで突っ走った商品の売り方やコンセプトでも、たまには運良く当たるかもしれません。
しかし、やはりお金を払う人の反応を無視してしまってはコケる可能性が高いですよね。
こうと決まったらいちいち立ち止まらずに進みたい気持ちはわかりますが、アイデアができた時、施策を実施しているとき…と、まめにお客さんの声を聞きながら微調整をかけていったほうが、最終的に損失も減らせるということです。
というわけで、ぜひ、この「できたアイデアをお客さんに見せる」調査方法を取り入れてみて下さい!
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