コーチ・コンサルタント・カウンセラー・セラピストなど個人向けの対人支援ビジネスで独立起業をしている皆さん。
集客に欠かせない「お客様の声」、ちゃんと発信していますか?
発信の場所としては、LP(ランディングページ)・ブログ・SNS・動画・メルマガなどさまざまですが、実は、その”載せ方”にはちょっと注意が必要です。
ひとことで言うと「そのまま載せてはいけない」ということなんですね。
お客様の声を紹介する時には、そのままではなく、必ず”あること”をプラスする必要があります。
この記事では、なぜそれが必要なのか?という理由や、背景にある世の中の変化についてお伝えします。
目次
いまSNSに起こっている「ある変化」とは?

個人起業家市場は、今あまりにも変化が激しいので、方々に目を凝らしてネタを集めているところですが、かれこれ1ヶ月ほど続けた結果、色々なことが分かってきました。
中でも目立った特徴は何かというと、
- AIプロンプト投稿の激増
- インフルエンサーの影響力が色褪せてきた
……といったところでしょうか。
変化その1:AIプロンプト投稿が激増している
まずはSNSの投稿を見ると、文章をAIに書かせている「AIプロンプト投稿」が急激に増えています。
これはちょっと考えれば、誰でも予測がつくことですね。
誰だって投稿を考えるのは面倒くさい
↓
AIでラクになるならぜひやりたい!
↓
コンサルがAIプロンプトをプレゼント
↓
皆、ラクになる(?)
という図式です。
でも、それって本当にラクになるのでしょうか…?
よく考えてみましょう。
皆がプロンプト投稿をやり出すと、今度はそういう投稿が増え過ぎて、あっという間にレッドオーシャン化します。
またSNSプラットフォーム側もすでにAI投稿を見抜けるようになっているので、近い将来、インプレッション低下やオススメ非表示などでアカウントが不利になるのはほぼ確実です。
ということは…実は「ラクにならない」ということなんですよね。
「ラクに稼げる」と謳ってファンを増やしたいコンサル VS「ラクして稼ごう」を排除したいプラットフォーム 。
この両者の間で、我々は何を見極めなければいけないのか?を意識しておく必要があります。
変化その2:インフルエンサーの影響力が低下

2つめの変化は、インフルエンサーの影響力の変化です。
最近、これまで影響力のあった人たちの発信を見ても、なぜかあまり心が動かない・・!ということはありませんか?
分かりやすい例でいえば、たとえば以前は珍しかった「暴露系ナントカ」という人たちの動画を見ても「またか」と思いますよね。
実際に、このところ、有名インフルエンサーの「いいね」数激減や、フォロワーは10万人もいるのに1回の投稿でリーチしたのは1000人未満といったことがザラに起こってます。
「この方法で月の収益〇〇千万円を実現!」などのすごい成果報告に、もう簡単に誰も飛びつかないような時代になってきているわけです。
じゃあ、どんな発信が受け入れられるのか?
ここまで読んだあなたは、「それじゃ、個人のビジネスを発信するには、いったいどうすればいいの?」と思いますよね。
AIプロンプト投稿で大量生産しようとしてもダメ。
インフルエンサーですらリーチしなくなってきた。
そんな中で我々一般人は、どうすれば良いのか。
このサイトの記事をずっと読んで下さっているあなたならきっとお分かりかと思いますが、その答えは、
・・・
・・・
・・・
・・・
「リアルさ」にあります。
そうです、今、私たちはあまりにも情報が溢れかえる中、
「もうどれもこれも嘘っぱち!」
「何が真実なの?」
「本当のことが知りたい」
と感じてきているんです。
- 「累計3億円売ってわかったけど・・・」⇒よくあるX投稿のテンプレだな
- 「年間1億の広告を使った結果・・・」⇒私が一番知っていると言っているんだな
のように、皆もうカラクリが分かってきたのです。
ちなみに私は、ちょっと目を引くスゴイ成果の発信を見つけたら、
「これ、どこまでが本当?」
とAIに聞いていますよ。
すると大抵、
「真実はこの話の半分です」
「○○という前提が隠されています」
と返ってきます。
そこまでやらないにしても、今後ますます多くの人は、華々しい成果の発信を見かけても
「え?本当なの?ふーん、話半分に聞いておこうっと」
と距離を置くようになるんじゃないかと思います。
発信側からいうと、今後はますます信じてもらうのが大変になる……ということです。
▼「AIを味方にして本質を見抜く方法」については以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひあわせて読んでみてください。
”お客様の声”の感想から「事実」を抽出すべし

さて、こんな風に「事実」の価値がますます高まっている今。
「じゃあ、お客様の声はリアルな事実なんだからすごく良いのでは?」と思いますよね。
もちろんそのとおりです!
が、載せ方としては、アンケートに書いてもらった文章そのまま載せて「さあ読んでください」というのは私はおすすめしません。
それがいくら喜んでくれて、ほめてくれている内容だったとしてもです。
なぜダメなのでしょうか?
それは、アンケートのお客様の声というのは、
事実より「感想ばかり」書いてあるから
…です。
その感想を読んだあなたの見込み客には、「事実」が分かりますか?
きっと、見込み客はこんなことを思ってますよ。
「それって、その人の感想だよね?」
「その人は何がどう変わったの?」
こうならないように、「お客様の声」を紹介するときは、感想の中にある事実をあなた自身が拾い上げて、必ず補足してあげないといけないんです。
具体的にいうと、
▼たとえば以下のようなアンケートを書いてもらえたとします。
先生のアドバイス通りにしたら、SNS運用がすごくうまくいくようになりました!もう本当に先生に学んでよかった!大満足です。 |
どうですか?これだけだと、良かったことは分かりますが、何があったのかほとんど分かりませんよね…。
そこで以下のように「事実」を補足してあげます。
Aさんは、SNSの最適な発信内容や頻度が分からず放置気味で集客につながらないのがお悩みでしたが、講座でターゲットの再設定を行い、過去の実体験に基づく成功事例の発信を続けた結果、3ヶ月で問い合わせ数が5倍に増えました。 |
▼あるいはこんな感じです。
コーチングのおかげで自信を持って面接に臨むことができ、ずっと憧れていた第一志望企業から内定を頂けました! |
ここに事実の説明を加えることで、課題と成果がはっきりと伝わります。
Bさんは、過去の体験のトラウマから、重要な場面で無意識に「自分なんて…」と自己否定してしまうクセがありました。そのため声が震えたり小声になったりし、そんな自分にさらに自信を失う悪循環に。コーチングで過去の経験をリフレーミングするとともに、イメージトレーニングの方法を習得し、自信を持って適切な速度と声の大きさで自己アピールできました。 |
ただ、これがですね・・・。
・・・
・・・
実は、相当難しいのです…!!
皆、本当にできない。
こう書いている私ですら、しょっちゅうぼやけてしまいます。
前に私の講座でも、ストーリー&プロフィールのチャレンジ企画の中で「事実を伝えるワーク」というものをやったのですが、ほとんどの人が感想から事実を的確に拾い上げることができませんでした。
「事実って、どうやったら伝わるの??」
と、参加者の多くが感じたはずです。
でも実はあなたの今後の売れ行きを左右するのは、こういうところなんです!
「よかったです!」「満足しました!」という感想をそのまま載せるだけなのか、このクライアントがどんな課題を抱えていて、どう解決したのかという「事実」が添えられているのか。
本当に大切な部分なので、次は「事実の伝え方」をまとめたコンテンツを作ろうかと思っているほどです(笑)。
それはともかく、このトレンドは今後、ますます重要度を増してくることは間違いありません。
AI時代になって、皆が「ラクさ」を追いかけてますが、どっこい売れるのは「ラクさ」より「リアルさ」だった!
というのが今日の結論です。
本当にいろんなことが変わりますよね。
この急激な変化の波を、柔軟にキャッチして乗りこなす方法を引き続き発信していきますので、ぜひ次回もお楽しみに。
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