コーチ・コンサルタント・カウンセラー・セラピストなど個人向けの対人支援ビジネスで独立起業をしている、あるいはこれからしようと考えている皆さん。
起業塾や企業スクール・ビジネス講座は、いまや独立起業するなら一度は行くのが当たり前というほどメジャーな存在だといえるでしょう。
しかし、メジャーなだけにその数は膨大。乱立する起業塾・ビジネス講座の中から、ちゃんと自分に合ったところを選ばないと、せっかく投資したお金が無駄になってしまうかもしれません。
実はこういった起業塾には4つのタイプがあります。
今回は、4つのタイプの特徴と、その中から自分に合った起業塾を選ぶ基準、よい起業塾や講座の見分け方を解説します。
目次
「150万円払ってZoomを見る」では絶対に稼げるようにはならない
あなたは高額の起業塾やビジネス講座に投資した経験はありますか?
私は以前、メルマガの読者を対象にアンケートを取ったことがあります。昔はそうでもなかったのですが、2019~2020年頃に「一度でも行ったことある人」という人が一気に30%以上増えてビックリしたことがありました。
おそらくこの頃から起業塾やビジネス講座が一般的になった印象で、最近では一度も行ったことがない人の方が少数派という感じですよね。
それだけ個人起業家にとって身近になった起業塾ですが、最近はあまりにも色々な塾や講座がありすぎて、どこを選んで良いかわからないのではないでしょうか?
また昨今の起業塾では費用の高額化が起きていて「受講料150万」という所も結構出てきています。
もちろん、十分な成果が期待できる内容であれば100万だろうが200万だろうが価値はあります。
しかしそれらの高額なスクール・起業塾では、集合クラスや動画教材は一通り揃えている所も増えてはきてますが、やはり内容が金額に見合っていないところも残念ながらあるんです。
特に注意しなければならないのは
- 課題をやるだけで添削がほとんどない
- グループコンサルの人数が多すぎてまともに質問もできない
- 認定コンサル(弟子)に丸投げして講師本人に相談できない
といった塾や講座ですね。
ここ最近は「一通りの知識がわかれば何とかなりそう」と思い込んでいる人が増えている感じがしますが、上記のような講座をZoomで聞いているだけであなたのビジネスがうまく行く…ということは100%ありません!
どんなことでもそうですが、
知っている⇒わかっている⇒できる⇒教えられる
の順に理解は深まっていきますが、ちゃんと稼げるようになるのは「できる」レベルになった時です。
動画教材をサラッと聞く程度では「知っているレベル」止まり。
ちょっと頭の良い人なら「わかっているレベル」まで行くかもしれませんが、動画で知識を得て即収入につなげられるのは、一通りの経験を積んだ経験者だけです。
動画ではなく、あえて人の運営する塾や講座に投資する意味はなんでしょうか?
それは、
これまでできなかったことを、できるレベルにする
…という部分に価値があるわけです。
なのに動画教材だけ見て終わるのは、投資した分の1/4すら受け取ってないということですよね。
起業塾や講座の4つのタイプ
さて、避けるべき講座はある程度分かったかと思います。それがわかってきたら、次は、どんな講座を選ぶべきか?ですよね。
私は、世にある色々な塾や講座を次の4つのタイプに分類しています。
タイプ1:SNS集客系
ひとつ目は「SNS集客系」で、特定のSNSの操作やテクニック、フォロワー増のスキルを教えてくれる塾や講座です。
個人で楽しむならともかく「起業家のインスタ運営」といわれても最初はよく分からない人も多いですからね。
ここに集まる層は起業初心者が多く、皆で教え合いながらツールを攻略できるメリットがあります。
ただ、こういった講座はSNS集客の基本がわかるのは良いのですが、コンセプトや商品づくりについてはノータッチだったり、教えてくれても浅い内容だったりします。
「SNSの上手な使い方を覚える」「発信の習慣作り」のように割り切るのがおすすめです。
タイプ2:ファンビジネス系
2つめは「ファンビジネス系」で、魅力的な講師のファンが集まって、講師の世界観を味わったり人脈を広げたりできる点が魅力の塾や講座です。
講師のファンという共通点でSNSフォロワーを増やせるメリットもありますが、コミュニティのメンバーだからという理由で知りもしない他の受講生のキャンペーン紹介をしなければいけないことも。「私もイベントやらなきゃ」という変なプレッシャーがあったりします。
また、あまり体系立てたビジネスは学べないので、こちらも割り切って、
- 人脈を増やしたい
- つながりで売上を上げたい
という人に向いています。
タイプ3:プロモーション系
3つめは「プロモーション系」で、これはプロダクトローンチやウェビナーといったちょっと難しいプロモーションを覚えて、年商3千万以上を目指す人向けです。
この手の「2ステップマーケティング」は、取り組む負荷も大きいのでかなりの気合が必要ですが、当たれば年商はジャンプアップします。
しかし、まだ月50万も稼げていない段階の人や顧客リストがほとんどない人は、言われた通りに取り組んでも成果は一時的、あるいはほとんど売れることはないと思います。
タイプ4:商品軸系
最後は「商品軸系」。ビジネスの土台をしっかり学んで着実に積み上げたい人、あるいはコンセプトを見直してしっかりビジネスを再構築したい人向けです。私の主宰している講座もこれに当たります。
とにかくフォロワーを増やしたい、コラボ相手を探して楽しくやりたい……という人には物足りないかもしれません(私もそこはテコ入れしてますが・・・汗)。
しかし、商品軸の仕組みができると収入がジャンプアップする人も少なくないんです。
SNSはプラットフォーム(運営元)が方向転換してしまうと、せっかくお金をつぎ込んで覚えたテクニックが通用しなくなってしまうリスクがありますが、「商品軸」タイプは、一度自分のコンセプトのつくり方やビジネスの仕組みをマスターすれば、その後もずっと長く使えるのが良いところです。
どれを選ぶべきか?おすすめの順番と見極めポイント
さて、ここまでで、なんとなく今の自分に合いそうな起業塾・ビジネス講座のタイプが見えてきたのではないでしょうか?
まだ迷っているという方へ、私が独断と偏見で提案するとしたら以下のような順番がおすすめです。
- まずは、自分の目指す業界のスキル系スクールへ通い、基礎知識を身につける
- SNS集客系か商品軸系のうち、自分の弱い方に通い、ビジネスモデルと発信の土台をつくる(双方を行き来するのもあり)
- 年商が1000万くらいまで伸び、さらに頑張って上を狙いたいなら、プロモーション系に通う
これ以外に、SNSのフォロワーがたくさんいる、ブログをコツコツ書くよりFacebookやInstagramなどでガンガン発信するのが得意…という人は、ファンビジネス系で人脈を増やすと良いですね。
そして、起業塾の見極めでもっとも大切なポイントは、実際に説明会に参加して
- 添削があるか?
- 再受講する人が一定以上いるか?
を確認することです。
添削は先述の通りですが、再受講する人が多いというのは、「満足も成果もないなら二度とお金など払わない」の裏返しだからです。
つまり、もっと成長できる!再現性がある!と認めた人が多いから、再受講も増えるんですね。
ちなみに受講側にも「成果が出る講座の受け方」があります。それはまた今度、別の記事でお届けしますのでお楽しみに!
というわけで、塾選びを間違えるとお金はもちろん時間も大幅にロスするので、ぜひこのような予備知識をもって、自分に合った起業塾・ビジネス講座を選んで欲しいと思います。
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