個人で独立・起業を考え始めた人にとって、
「自分はいつ独立できるだろうか?」
と、準備期間がどのくらいかかるのかは非常に気になる点だと思います。
そこで今回は、
- 起業までにやるべきことは何か
- どの程度時間がかかるものなのか
を、その理由とともに解説します。
目次
個人が起業するには、どのくらいの期間が必要?
起業までに必要な時間は人によって多少差がありますが、起業コンサルタントとして有名な神田昌典氏は、著書の中で「約2年半」と述べています。
また、最初の2年近くは試行錯誤でなかなか形にならず、その後、知識やスキルの点と点がつながり出すと、一気に起業へのプロセスが進むといいます。
また他の有名なコンサルタントも「4年」等と考えており、やはり独立・起業にはそれなりの年数が必要だといえるでしょう。
私の場合は、2011年秋、当時勢いのあった「アメブロ(Amebaブログ)」で記事を書き始めてから約2年半後の2014年7月に独立していますので、上記の期間にほぼ当てはまっています。
また、それに先立って2011年の年初からコーチングに関心を持ち学習を始めたので、そこを起点にすれば3年半かかっていることになります。
これを見て、
「独立・起業はなぜそんなに時間がかかるのか?」
と疑問に思った人もいるかもしれません。
そこで次に、独立・起業にあたり、2年半~4年かけて準備するべきことを具体的に挙げていきます。
独立起業の準備でやることは3つ!
ここでは主に、コーチ・コンサルタント・セラピストなど「対人支援」の仕事で個人が独立・起業する場合に必ずやるべき3つのことを解説していきます。
個人の独立起業準備でやるべきこと 1)コンセプトを決める
私は常々、独立・起業でもっとも重要なのは、自分だけの強みを生かした「コンセプト」を決めることだと言い続けています。
とはいえ、最高のコンセプトというのは、たとえ独立した後であっても検討や修正を繰り返して作り上げていくもの。
いきなり最初から厳密なコンセプトを決めることはできません。
多くの人が、まずここで迷い、停滞してしまいます。
そこで、まずは仮でいいのでコンセプトを決めて進むことが大事です。
実は私自身、最初にアメブロで始めた記事のタイトルは「充実した仕事人生の作り方」でした。
今思うと、面白くもなんともないですよね…(笑)。
★「コンセプトの作り方」に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にして下さい。
個人の独立起業準備でやるべきこと 2)発信のベースを作る
コンセプトを決めたら、次は、そのコンセプトに関連するコンテンツをどんどん発信していきます。
会社勤めのかたわらで忙しいとは思いますが、ここは「月に1回」などではダメで、ある程度の量産が必要です。
ただ、この量産が実はなかなか難しく、私の経験からいうと実に95%の人が十分な発信ができていません。
しかし言い換えれば、この発信をやり切った5%の人というのは、必ず伸びていくともいえるわけです。
あなたがもし5%の存在になれば、それだけで「すごい!」「どうやって?」と知りたい人が現われ、そのまま顧客になってくれることもよくあります。
独立起業に向けた発信には、どんなツールを選ぶべきか
ひとことで「発信する」といってもその手段・ツールは何種類もあります。
ここでは、インターネットでの発信をメインにツールの選び方を解説します。
なお、どのツールを選ぶにしても「ストック型」のツールがおすすめ。
ストック型とは…時間の経過とともに投稿が流れていってしまうSNSツール(ツイッター、フェイスブックなど)と異なり、情報がまとまって保存され、一覧性がある状態をいいます |
具体的には、「ブログ」「Youtube」などがストック型ツールに該当します。
選び方としては次の3つのポイントで判断しましょう。
■ 自分の性格に合っているか?
私がよくコンサルティングするときにお尋ねするのが、
「あなたは”書くことは苦にならない”、”初対面は苦にならない”、どちらのタイプですか?」
ということ。
書くことが苦にならない人には、コツコツと記事を発信していく「ブログ」が向いています。
いっぽう、初対面が苦にならないという人は、フェイスブックやインスタグラムなどのSNSで毎日気軽に投稿していくのがおすすめ。
■ そのツールは、独立起業で「お客さんになる人」が使っているか?
SNSやブログは、それぞれ、メインとなるユーザー層が少しずつ異なります。
- フェイスブック…30代~50代の男性ユーザーが多い
- Twitter(ツイッター)…20代~40代の男女ユーザーが多い
- Instagram(インスタグラム)…20代~40代の女性ユーザーが多い
また、例えば会社経営者をターゲットとした仕事なら、芸能人の日常に関心を持つ一般ユーザーの多い「アメブロ」で発信しても効果が期待できません。
自分の商品/サービスに合ったツールで発信するのが大切です。
■ そのツールは、起業を考えている「業種」と合っているか?
例えば、Instagram(インスタグラム)は、カフェやネイルサロンなど、ビジュアルで魅力を伝える商品/サービスを扱う人は最優先で取り組むべきSNSツールです。
しかし、例えばもしあなたがスピリチュアルなセラピーをしているのであれば、写真でユーザーを惹きつける「インスタグラム」で良さをアピールするのは難しいでしょう。
同じく、ビジネスのコンサルティングをするのであれば、ブログを開設し、あなたの商品がどのような効果をもたらすのか、他とは違うセールスポイントなどのコンテンツを発信する方が向いているといえます。
個人の独立起業準備でやるべきこと 3)商品/サービスを作る
独立・起業のジャンルは決めたものの、どのような商品を作ればいいのか分からない、いい商品ができない…という壁にぶつかる人も非常に多くいます。
商品の作り方で大切なことは、「継続でお客様をゴールに連れていく」ということ。
あなたの仕事がボディケアのセラピストだとしたら、お客様の「腰痛に悩む生活から抜け出したい」というゴールまで到達できる商品/サービス内容を提供し、それに見合った対価をいただけるような商品作りをしましょう。
これができていないと、あなたの人柄や価値観にファンはできるかもしれませんが、持続的なビジネス(収入)には結び付きません。
独立・起業するということは収入を得続けることが前提ですから、継続的にお金を払ってでも「ぜひあなたに頼みたい」と言われる商品/サービスを作ることが絶対条件になります。
以上、3つの準備ができ、続けられる態勢を整えるには、やはり2~4年かかってしまうのはやむを得ないということがお分かりいただけたでしょうか。
とはいえ、近年ますますインターネットやSNS環境が発達しノウハウも出回ってきているので、私が独立した頃と比べればもう少し起業へのスピードは上がっているかもしれません。
あるいはビジネスコンサルティングを受けて、その時間を短縮させる方法もあります。相応の費用はかかりますが、予算やライフステージに応じて選択するのも良いでしょう。
まとめ
今回は、個人が独立起業するまでにかかる準備期間と、その間にやるべきことを解説しました。
「いったいいつ独立できる?」
「どのくらいかかる?」
と焦る気持ちはよく分かりますが、ぜひ腰を据えて取り組み、決して投げ出さないで下さい。
発信に関しては、95%の人が続けられずに中断したり頻度が落ちたり、ついにはやめてしまいます。
だからこそ、残り5%に食い込むまで発信を続けましょう!
またコンセプトや商品は「やりたいこと」よりも、まずは「やれること」から考えましょう。
ユーザーはやはり信頼できるものにお金を使いますので、「できること」は収入につながりやすいのです。
そしてやはり最も大切なのは投げ出さないこと。
この期間に起きた辛いことや右往左往した経験も、やがてネタになります!
ぜひ、下っ腹にチカラを込めた、太いモチベーションで取り組みましょう!
書籍のご紹介
ブログでは、書籍の内容をよりわかりやすく連載していきますが、手元に1冊持っておけばより理解が深まります。
また、読者へのスペシャルプレゼントとして、動画とスライドで学べる講座のダウンロード付き(先着200名)。
メールマガジンのご紹介
コンセプトのつくり方や売れ続けるしくみを実践しながら学びたい方は、ぜひ無料メールマガジンを読んでみてください!