コーチ・コンサルタント・カウンセラー・セラピストなど個人向けの対人支援ビジネスで独立起業をしている方や計画中の方は、これからビジネスを成長させていく上で、高額のプログラムやサービスをつくり継続してもらうことが欠かせない……というのはよく分かっていると思います。
しかし、実際に高額商品を組み立て、さあリリース!という段まで来るとなぜか「でもやっぱりこれじゃ…」「ちょっと考え直したほうがいいかも」と尻込みしてしまう人が少なからずいるんです。
それってなぜだと思いますか?
今回は、オリジナルの高額プログラムやサービスをつくる時・売る時に多くの人が陥りやすい心理の罠と、どんどん高額商品をつくり、契約が取れる人の売り方や考え方はどのようなものか解説します。
目次
大きな成果を上げるには「高額プログラム」が必須!なのに…
私が主宰するビジネス講座では、日頃、受講生さんたちからたくさんの成果報告をいただきます。
1回の契約を数万程度でやっていた人が、数十万〜百万円を超える高額契約を獲れるようになった報告はもちろんですが、ほかにも以下のような報告は数えきれません。
- コーチングスクールを立ち上げ、3カ月で2千万円以上売り上げた
- 年商10億のビジネスオーナーから指名されて契約した
- 初出版でAmazon総合ランキング10位以内に入った
などなど、成果の内容も年々大きくなってきています。
これまでに800人以上の個人起業家を支援してきて、あらためて思いますが、やはり誰しもオリジナルの高額商品が決まると自然と物事が動き出すんですね。
そのため、当然のことですが、私の講座に入ってもらったらまずはオリジナルの高額プログラムづくりに取り組んでいただきます。
もちろん受講生さんはそれを期待して参加していますから、最初は意気揚々として商品づくりを始めます。
何しろ、これまでまとめたくても何をどうしていいか分からず時間だけが過ぎていたわけですから、皆さん目を輝かせてどんどん作業していくわけです。
しかし、そんな皆さんの顔が、あれほど望んでいた高額プログラムの完成が見えてくると、不思議なことにだんだんと沈んでくるのです。
理由を聞いてみると多くの方がこんな不安や迷いを口にします。
「こんな内容で本当に良いのでしょうか?」
「ここまでやってもし失敗したら…?」
人間というのは、夢や理想のうちは良いのですが、次のステージが実際に見えてくるとワクワクした気持ちがそのまま不安に変わってしまうんです。
なかにはせっかくつくった高額プログラムを出す手前でパタッと手が止まって何もできなくなる人もいるし、長時間かけて作り上げたプログラムを、リリースする手前で「これは違う!」と言い出して、振り出しに戻る人もいます。
なぜだか分かりますか?
せっかく次に進めるスタートラインに立ったのに「やっぱり違う」「棄権したい」と尻込みしてしまうのは、コンフォートゾーンから出られないという心理によるものです。
コンフォートゾーンとは、自分にとって慣れ親しんだ環境ややり方のこと。本能的に人はここから出たがらないのですが、同時にこのコンフォートゾーンから出た時に大きな成長が訪れることも知られています。
口では「起業したい」「PCひとつで自由に仕事をしたい」「月にこれくらいの売上を上げたい」…と言っていても、無意識下では「なんだかんだ言って、今がラク」と感じているから、大きな変化が起こりそうになると理由をつけて拒否してしまうんですね。
私の講座の受講生さんにもそういう人が時々いるし、彼ら彼女らが独立起業したときのクライアントがまさにそんな状態で「こういう人、どうすればいいですか?」と相談を受けることもしばしばです。
しかし、このような「今のまま」に留まっている限り、あなたの次は永遠に訪れません。
リリース手前で立ち止まってしまう人はコレが原因
ちなみに私が起業準備をしていた頃はどうだったかというと、もちろん少々怖い気持ちはあったものの、基本的には
- 商品ができたら出す
- 反応がなければ次を考える
というスタンスでやっていました。
なぜそんなことができたのですか?ともよく聞かれますが、それは次のことが脳内にあったからです。
「高額プログラムができた後にもやることはたくさんあるから、早くそれらに取り組みたい!」
具体的には、
- もっと集客コンテンツをつくらなきゃ肝心なリストが増えないぞ
- フロント施策のバリエーションを増やさないと集客がジリ貧になってしまう
- もっとコンバージョンを上げないと効率が悪くて次の一手を打つ前に疲れてしまう
といったことです。
次のビジョンが鮮明に頭にあったので、ここで立ち止まるなんてことは全く考えられなかったわけです。
ということは?
逆にリリース手前で止まってしまう人は、商品完成後にやることがイメージできてない可能性が高いということですよね。
望んでいる何かを現実にするためには「ゴールイメージが大事」とよく言われますが、もしそのゴールが「商品ができること」「起業すること」だとしたら、ゴールに着いた後はやることがなくなってしまいます。
また完成した商品は人生の結果のように見えてしまうでしょう。それでは恐怖に感じられるのも当たり前なんですね。
もっと高いゴールを描き、そこに到達するプロセスを考えよう
あなたの未来に待っている現実、つまりどのくらい活躍しどのくらい稼げているか…それは、以下を掛け合わせた面積で決まります。
縦軸(ゴールイメージ) × 横軸(プロセスイメージ)
この面積が大きいほど変化の幅も大きくなりますし、それ相応の時間もかかります。反対に面積が小さいとすぐゴールには到達できますが、見える景色も得られるものも今とさほど変わりません。さらにゴール後の空白が見えてしまうので怖くなりますし、次はどうすればいいか分からず停滞に陥るんです。
つまり、今やろうとしている「高額プログラムをつくる」なんて、その先のゴールに比べれば小さなタテ×ヨコなんです。
その先にやること、具体的にいうとビジネスモデルの精度を高める作業は、たとえば3年くらい思いっきり取り組んでもまだまだゴールに到達せず満足できないはずです。
「いや-、私はそんな高いゴールイメージが湧かないので…」
という人もいますが、それなら先にプロセスを知り実践してみても構いません。すると「次はこんな世界があるんだ!」という未知の自分に出会えるでしょう。
すでに成功している人に、ここまでに何をしてきたのか、どんなプロセスがあるのかを聞かせてもらうのもおすすめです。私の講座でも力を入れていますので、気になる方はぜひ参加してみて下さいね。
今の世界から一歩踏み出して次に行きたいのなら「年商〇千万いきたい」と漠然とイメージするのではなく、そこにたどり着くには今なにをやらなきゃいけないのか?そこにどんなハードルがあるのか?ということを調べてみてください。
そして、そんなプロセス、つまり数多くの「やるべきこと」を事前に知っておけば、商品を出す・新しいプロモーションをやる……といったハードルはどんどん小さくなっていき、先を見据えて高額プログラムを堂々と打ち出していけるようになるでしょう。
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