コーチ・コンサルタント・カウンセラー・セラピストなど個人向けの対人支援ビジネスで独立起業している皆さん。
対人支援は顧客(クライアント)そのものを対象としたビジネスのため、「顧客対応」が非常に大きな割合を占めるのですが、このクライアントさんにはそれはもう色々な人がいます。
今回は、その中でも特にエネルギーを奪われがちな「成果が出ない!」と一喜一憂するクライアントについてのお話です。
セッションや講座でこういったクライアントと遭遇した時に、疲れず嫌われず上手に対処するには、今回紹介する「2つのこと」を伝えてあげるのがポイント。
このスキルを身につければ、セッションにももっと自信が出てきます。ぜひ最後まで読み、取り組んでみてください!
目次
「癖のあるクライアント」はあなたにとって良いのか悪いのか?
契約をとるために頑張って商品を作り、セッションの練習をし、インスタで発信し、セミナーをやって、やっと、契約できた!!!
となれば、その後はクライアントとのセッションが始まりますね。
「よし!がっつりサポートするぞ!」
と、気合いを入れて取り組んだものの…。
クライアントも人それぞれ。どんどん成長していく人もいれば、当然、ちょっと困った人もいるものです。
成果を出していく人とのセッションはやりがいもあるし、新たな発見もたくさんありますよね。
しかし私自身も振り返ってみると、そうでない人、つまり「ちょっと困った人」「癖のある人」のほうが印象に残っていたりします(笑)。
これまでのクライアントにも、それはもう色々な人がいましたよ。
- 商品の添削をしていたら、「いつできるんですか!」と急に怒り出した人
- セミナー中につまらなそうな顔をして、本をわざとバタバタ!と開閉し出す人
- セッション中に心の病気を発症して緊急入院した人
- Zoomの画面で、背後には食べ終わった食器が山積みで、いつも嘆いてばかりいる人
…など、挙げだしたらキリがありません。
でも、サクッと成果を出す人から対応に困るような人まで、振り幅があるほど、あなたの対応力は磨かれていきます。
だから、最初は特に色々なタイプの人とセッションをする方が良く、来る者は拒まずの精神で取り組んでみることをおすすめします。
一喜一憂するクライアントに出会ったら?伝えるべき2つのこと
とはいえ、いざ対応が難しい、癖のあるクライアントさんに当たってしまったら、やっぱりどう対応すればいいのか分からず困りますよね。
私の講座の受講生さんからもよく「クライアントが一喜一憂しすぎてこっちまで気持ちが巻き込まれてしまいます」といった相談が寄せられます。
「あんなに力を入れてメルマガを書いたのに、3人も解約されてしまった!もうダメだ…」
などと絶望的な声で連絡が来ると、あなたもフォローに困ったり、責められているように感じてしまったりするかもしれません。
そういう時のクライアントの心の中は、必死な状態のはずです。
(もっと成果が出てもおかしくないのに、なぜダメなの?)
(これだけやっていてもダメなのは、私に能力がないから?)
こんな心の叫びでいっぱいなんですね。
でも、そういう時は、あなたまでその感情に巻き込まれてはいけません。デン!と構えていてほしいんです。
そして、こういうときはおもに次の2つで解決します。落ち着いて相手に伝えていきましょう。
1:短期間で一喜一憂しないよう伝える
そもそも、相手は自分が一喜一憂していること自体わかっていないはず。
だからこそ、まずはそれをちゃんと伝えることが大事です。
特にブログやSNSでの発信については、ひたすら投稿を重ねて改善を繰り返すことが実は成果が出る最短距離なんです。
インスタで何万人もフォロワーがいる人だって、何百回も投稿してやっとフォロワーが増えはじめたという人もザラですよね。
それを、始めたばかりの数十投稿で「フォロワーが全然増えない」「数人増えた!」と一喜一憂したところで、状況は何も変わりません。いちいち一喜一憂していたら、そのうち疲れてやる気がなくなってしまうおそれもあります。
ブログでもSNSでも途中でやめることが最も悪い手で、すぐに成果が目に見えなくても淡々と続けることが成功への道です。
上記を、こちらも根気よく何度でも伝えてあげることですね。
2:ゴールまでのやるべきことを示す
私の経験上、すぐ一喜一憂する人にありがちな原因は「視野が狭くなっている」ことです。
もちろん一生懸命取り組んでいるのは素晴らしいことなのですが、成果が出る時期として想定しているのは、せいぜい1~2週間先だったりします。
ビジネスでも何でもやればやるほど奥が深いことが段々と分かってくるもので、1~2週間では成果なんて出ないのが普通なんですね。
しかし、経験がないときはそれが分からないので、すぐにでも結果が得られるように思ってしまうわけです。
あなたはコーチやコンサルタントとして「このレベルにいくには何ができていないとダメなのか」を具体的に示してあげる必要があります。
たとえば「ビジネスを自動化したい」人に対しては「投資対効果が見込める仕組みが必要」と説明したり、少人数の講座で年商1千万を目指す人には、それを実現するための単価・回数・スケジュール感を伝えるなどです。
クライアント自身が少し先の姿をイメージできるようになれば、目先で一喜一憂するよりも、その先にもっと沢山やることがあるとわかるので、いちいち焦らなくなるわけです。
幅広いクライアント経験でスキルアップしよう
こんなふうにして、クライアントへの対応力がついてくると、そのうちどんなクライアントに対してもパッパッと対応できるようになります。
ややこしい・癖のあるクライアントを避けてばかりでは、収入が上がらないのはもちろん、成果を出させるチカラも育たないですからね。
説得力のある訴求や契約の決め手として欠かせない成功事例を増やすためにも、少なくともクライアント10人くらいは同時進行できるような力をつけていきましょう。
色々なクライアントとの経験を積んでセッション力・講師力を高めていくほど、あなたのブログやSNSも面白くなり、売るチカラも強くなり、そして何より仕事がもっと面白くなります。
難しいクライアントとのできごとも、過ぎてしまえばいい思い出。どんどん経験を積んで器を大きくし、成長の過程としてとらえましょう!
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