コーチ・コンサルタント・カウンセラー・セラピストなど個人向けの対人支援ビジネスで独立起業している皆さん。
商品サービスをつくり、セミナーや体験セッションを用意したにも関わらず、どうも契約に結びつかない……内容は悪くないはずなのに……と悩んでいませんか?
理由は色々と考えられますが、これまでに800名以上の起業家を支援してきた私から見て、共通の大きな原因が1つあります。
それはあなたの「ビジネスの癖」によるものなんです。
個人的な癖なら「貧乏ゆすり」「爪を噛む」などが思い浮かびますが、ビジネスの癖ってなに?と思われるかもしれませんね。
今回は、これを直せばお客さんの反応がぐーんと良くなり、仕事もどんどん取れるようになる「ビジネスの癖」について解説します。
多くの独立起業家をサポートしてきたからこそ分かる、仕事柄身に付いてしまった「職業別の癖」も紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
私自身も体験した「仕事柄つい身に付いてしまう癖」とは?
実は、今でこそこうして皆さんにお伝えできていますが、私自身もこの「ビジネスの癖」によって契約を逃したり、せっかく一生懸命書いたブログの反応がイマイチだったり……ということを経験してきています。
私の場合、広告業界に長くいたので、特に「カタカナ用語」を使いすぎる!というクセがありました。
たとえば
- 「顧客体験」でよいのに「カスタマージャーニー」
- 「お客様の絞り込み」を「ファネル」
といった具合ですね。
自分や業界仲間では当たり前に使っているカタカナ語も、それ以外の人にとっては聞き慣れないコトバだったりします。
私も、セミナーやコンサルティングのときに無意識に使ってしまい、相手が「?」という顔をするのですが、こちらは「なぜ伝わらないんだろう?」と不思議に思っていました。
ある時「もしかして…このカタカナ語のせい?」と気付き、それからはカタカナ語1つ1つに「これは一般の人に通じるだろうか?」と考えて、できるだけ分かりやすい日本語に直したり、カタカナ語のあとにカッコ書きで説明を添えたりしました。
そうやって癖を直すのに、1年以上かかりましたね…!
しかし、日々のブログやメルマガでこの癖を直すことを意識し続けた結果、
- ブログSNSの反応は上がり
- 集客もできるようになり
- 契約も決まるようになり
と、ビジネスがどんどん回り始めました。
正直、いまだに私も少し癖が残っていて、ふとカタカナを会話に使ってしまうこともあります。
しかし何年たっても、この癖に気付いたら直すように意識すると、やっぱり反応は上がるんです。
職種や業界によってこんな癖がついてしまう
こういう仕事柄ついた癖というのは、個人で起業してやっていくにあたり、すごい足枷になることがあります。
私の講座には、コーチやカウンセラーから経営者・講師・スピリチュアル・士業・講師・画家・整体師・エステティシャンなど相当に幅広い職種の人が集まるので、私もそれぞれの職種のクセが分かるようになりました。
ここでは代表的な職種をいくつか取り上げて、どんな「売れなくなる癖」があるのかを説明していきます。
コーチ/カウンセラー
私も過去にコーチングを習ったのでよく分かりますが、コーチやカウンセラーは相手を気持ち良くさせる聞き方や間の取り方が武器ですよね。
でも一方で、多くの人にこんな癖が見られます。
- 相手が望んでないのに、いきなりデモセッションで契約を獲ろうとする
- 相手に話させるのが仕事なのでセッションに時間がかかり過ぎる
- コーチング・カウンセリングのテクニックこそが専門性だと思い込む
コーチでもカウンセラーでも、必ずデモセッションを行って、たくさん話を聞いて…という決まりはなく、オンラインでガンガン集客している人もいるし、こちらから教えるのが最適なら教えたっていいんです。
また、コーチやカウンセリングのテクニックさえあれば「専門家」という訳ではなく、何のコーチなのか、何のカウンセリングなのか……という「何の?」の部分が専門性なんです。
この部分の考え方、癖から脱却・修正できるか?がコーチやカウンセラーで独立起業した時の勝負どころです。
スピリチュアル
スピリチュアルのお仕事をしている人は、日頃から目に見えない世界のメッセージを扱っているため、一般人にその効果や仕組みを分かりやすく伝えることなんかムリだと諦めている人が多いようです。
でもそれは逆で、スピリチュアルというのはその効果がわかりづらい分、伝え方こそが勝負なんです。
いま売れている人は、ほぼ例外なくスピリチュアルという目に見えない世界を納得がいく「理屈」で伝えられています。
江原さんや本田健さんなどの著作を読むと分かりますが、スピリチュアルこそ「理屈」が勝負の分かれ目なんですね。
伝え方がどうしても分からない…という場合、私の講座でも、あなたの強みや魅力を誰にでも通じるコトバにするメソッドや伝え方を学べます。不定期募集ですが、よかったら検討してみてください。
士業
士業の方は総じて頭が良く文章力も高い人が多いです。
でも、その資格がアイデンティティになりすぎて新たな発想が出てこなかったり、紹介中心の受注スタイルでオンライン集客が全く手つかずだったり……という人も非常に多くいます。
また士業では社長相手のコンサルを手がける人が多いですが、このときに大きく成長できる秘訣は、アイデンティティである「〇〇士という枠」を一旦捨てることです。
つまり
- 自分のスキルベースではなく社長の悩みベースで考える
- 「〇〇士が提供する解決法」にとどまらず、自由な角度で提案する
…ができるかどうかが勝負になってきます。
その他の職業
他にも、職業や業界特有の「癖」はたくさんあります。
元・公務員や学校の先生たちは、利益を出すことに強い抵抗感があり、適切な価格設定ができないことがよくあります。
整体師や理学療法士などの健康サポート職が長い人は、往々にして体のメカニズムばかり話し、それがお客さんにどんな良い効果を及ぼすのかが抜け落ちています。でも、お客さんが本当に興味があるのはもちろん後者ですよね。
会社員として法人営業をしてきた人が、独立起業して個人向けにビジネスをやろうとすると、多くの人がこちらから発信して「プル型」で顧客を取ることがなかなかできません。まずはアポを取りプレゼンの機会を得ようとする「プッシュ型」でずっとやってきたからですね。
自分の癖に気付き、修正すればビジネスもぐんと改善する!
ここまで、さまざまな職業・業界に共通する「癖」を紹介しました。
長年の癖はすぐには抜けないものですが、これまで何百人も見てきた受講生さんたちも、やはり売れ始める「きっかけ」は、こういう自分の癖に気づいて、それを改めたときに訪れています。
というわけで、普段から、
- 自分の癖は何なのか知る
- その癖が故にいまの結果になったことを受け入れる
- 改善すべきことは改善する
を意識して、自分の「当たり前」がいかに伝わらないのか?を、普段の会話から探ってみてください。
自分のことは自分でなかなか気づけないものですが、お客さんやブログの読者の反応で「え?これがわからないの?」と不思議に思ったときがチャンスです。
「なぜこんな簡単なことが分からないのか」という原因を見つけ、分かるように意識的に噛み砕いて伝える習慣をつけましょう。
すると仕事柄の癖もだんだんと治り、ブログやSNSの反応が上がるのはもちろん、ビジネスが回り始めます。
ぜひ意識してみてくださいね。
「通じていない・伝わっていない気はするけど、いったいどこが自分の癖なのか分からない」という人は、プロに相談してみるのも良い方法です。
私はこれまで800人以上の起業家の支援をしてきた経験から、その人の癖や伝え方のパターンはたいてい見抜けますので、講座ではマンツーマンで癖の直し方をアドバイスしています。
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