コーチ・コンサルタント・カウンセラー・セラピストなど個人向けの対人支援ビジネスで独立起業している、あるいは目指している皆さん。
2022年秋からますます話題沸騰のAIツール「ChatGPT」ですが、あなたはセッションや講座・セミナー・日々の発信やマーケティングなどに活用できていますか?
「触ってはみたけど、結局どう使っていいのか…」
「ビジネスのどの部分で使えばいいのか分からない」
という状況でしょうか。
「ChatGPTをうまく使うには、”プロンプト”が大事」
そんな情報を見かけた人もいるかもしれません。
プロンプトとは、ChatGPTに向かって利用者が投げかける質問・指示・命令文のことです。たしかに、このプロンプトが大ざっぱすぎたり、うまく条件を伝えてあげないと、的外れな漠然とした答えが返ってきてしまうことも多々あります。
しかし、本当にあなたのビジネスにChatGPTを活用しようと思うなら…良いプロンプトを一生懸命探すよりも、もっと先にやるべき大事なことがあるんです。
コレが分かっていないと、いつまで経っても、いくらプロンプト集めをがんばっても、今ひとつAIを使いこなせず振り回されるだけに終わってしまうでしょう。
今回は、実際にChatGPTを使いこなし、受講生さんたちにも伝授して大きな成果をあげている私の講座の事例に基づいて「じゃあ具体的に何をやればいいの?」というところを順を追って解説していきます。
目次
世間ではChatGPTをどのくらい使いこなしてる?実は…
2022年の秋から2023年にかけて登場したChatGPTがワーッと広がって数ヶ月。最近Facebookもブログもニュースも、話題はAI一色という感じです。
ChatGPTとは、近年あらゆる分野で発達しているAI(人工知能)のうち、文章や文字に特化したツールで、名前のとおり、まるで人とチャット(対話)しているかのように自然な言葉で質問に答えてくれるのが特徴です。
あなたはこのChatGPT、うまく使っていますか?
私の講座の受講生さんやクライアントさんなど、いろいろな相手に聞いてみると、まだまだうまく使いこなせていない人が多いようです。
対して私は、さすがにバリバリに使いこなしている!…とまでは言いませんが、えらく重宝しています。これは手放せないぞ…!という感じですね。
そこで、まずは講座の受講生さん向けに、各自のビジネス構築に役立つプロンプト(ChatGPTへの指示文)を作り「皆さんぜひやってみて!」とすすめてみたのですが・・・。
案の定というか、残念ながらというか…皆、うまく使えませんでした(苦笑)。
プロンプトはちゃんと作ってあり、あとはそれを使ってChatGPTに指示を出すだけなのに、なぜかみんな手をこまねいている状況です。
というのは、いざ質問や指示を送ろうにも、
- 自分のビジネスのどの部分でAIの力を借りるべきか分からない
- 何を質問すれば良いかわからない
- そもそもAIに何ができるかわからない
だから、結局なにもできていない。
私が実際に仕事でめちゃくちゃ重宝しているプロンプトを共有しても、上記のような理由で使いどころが分からない・ピンとこない……というのが実情のようです。
使いこなせるようになる第一歩は、慣れた人の「実演」を見ること
しかし私の方も、どうせそうなるだろうなぁと思っていたので(笑)、ちょっとやり方を工夫しました。
どうやるかというと、「受講生さんの目の前で私がChatGPTを実演する」という方法です。
これはなかなか効果抜群で、
- 欲しい答えの返ってくる質問のしかたがわかる
- 求めていたアウトプットが一瞬で出る
- アウトプットの活かし方もわかる
というわけで、AIの価値が一目瞭然、一瞬で理解できるんですね。
「わー、すごい!」
「あんなに悩んでたことが、一瞬でできた!」
「ChatGPTの回答、送ってください!」
受講生さんたちは口々にそう言います。
ちなみに、この実演の中で、私がどんなことをChatGPTから引き出したのかというと、
- 1ヶ月考えても思い浮かばなかったステップメールの骨子が一瞬でできた
- 自分の商品を経験した後の「こんな良いこと」の言語化ができた
- 特典の切り口があっという間にできた
などがあります。
このように、私の主宰する講座では今期から特にChatGPTを使うことを奨励していますが、
その結果、受講生さんの商品設計スピードが前期に比べて平均1ヶ月も早くなりました!
ChatGPTから「それ!」という答えを引き出す具体的なステップ
ところで、今までAIを全くうまく活用できていなかった人が、どうすれば短期間で自分の欲しい答えを素早くアウトプットできるようになるのでしょうか?
ネットでよさそうなプロンプトを探し集める?
もうお分かりかと思いますが、大事なのはそこではないんですね。
プロンプトを使おうとする前に、必ずやっておくべき大事な作業があります。
それは「何が知りたいのか」を見極めること。
自分が「何が分からないのか分からない」という状態では、ChatGPTだけでなく、たとえどんなに優れた学者や教授が相手でも、そもそも質問ができないですよね。
自分の知りたいことを明確にしていくには、次のようなステップで進めていきましょう。
- ステップ①:自分の課題や目標と向き合える環境に身を置く
- ステップ②:いまの自分に分からないことは何か?に気づく
- ステップ③:その答えを見出すための正しい問いを立てる(←ここがプロンプト)
どうですか?
そう、実はプロンプトは一番最後の段階なんですね。
それよりも大事なのは、ステップ①やステップ②の段階です。
これなしにいきなり「こういう時のプロンプト(質問のしかた)はコレ!」といくら言われても、AIをうまく使えないのは当然ですね。
ちなみに、私が講座の中でChatGPTを実演しててみて、受講生さんたちからすぐにドンドン答えが出てきたのはなぜだと思いますか?
それは、彼ら彼女らは、そこまでの講座によって自分の課題が明確になっている人たちだからなんです。
つまり、すでにステップ①「課題に気づく」はクリアできています。
次にステップ②の「分からないことに気付く」ですが、これは普通に考えるとかなり難しいことですよね。
ゼロの状態で「自分は何が分からないんだろう?」と考えたって分かるはずがないことは、皆さんも想像がつくのではないでしょうか。
実は、これは具体的に動くことで分かってきます。
ステップ①で立てた自分の課題や目標に向けて具体的に動こうとすると、そこでどうしても「これはどうしよう」とわからないことが出てくる……。
こうして「自分の分からないこと」が特定できれば、ステップ②もクリア。
ここまでできて、はじめてステップ③の「問いの立て方」つまりプロンプトの出番というわけです。
ただ、慣れないうちはうまくできないので、私がまずは実演してみせます。
すると、①②の準備ができている人たちならば、すぐに自分のビジネスに置き換えて実行できるので、それぞれにほしかった答えがバッチリ出てきます。
こうしてChatGPTの価値も使い方も、みんな一気に腹落ちするわけですね。
これからの時代、AIを活用して「選ばれる個人起業家」に
いまネットでも雑誌でも、見回せば「ChatGPTで○○ができる!」という動画や記事であふれていますが、そもそも、あなたは「何」の答えが欲しいのでしょうか?
それがあやふやだったら、せっかくのAIも宝の持ち腐れなわけです。
その反面「自分の課題は何か?」「自分ができていないことは何なのか?」が分かるというのはすごい価値になります。
だから、それに気付けるような場、新たな学びや新たな出会いができる場というのは、これからもずっと欠かせないものです。
その一つの手段が講座なんです。
また、これからの時代は、コンサルの私×クライアントという関係から、コンサル×クライアント×AIという3者で何かをアウトプットしていくのが私は最も効果的だと思っていて、
講師とクライアントがお互いにAIを活用しながら最適解を見つけていく
……というスタイルが今後どんどん広まるのでは? と思うわけです。
さらに、AIの導入で人々のワークスタイルが変わっていけば、お客さんの個人起業家(コーチやコンサルタントなど)に対する選び方も変わりますよね。
新しい時代に選ばれていくためには何が必要なのか。
そのヒントが「AIにはできないことに価値が出る」というものです。
これは今度また詳しくお伝えしますが、まずは今回の
- 自分の課題は何か?
- 何ができない?わからないのか?
を明らかにすることを意識してみましょう!。
ここが意識できていれば、AIはきっと強力な味方になるはずです。
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