コーチ・コンサルタント・カウンセラー・セラピストなど個人向けの対人支援ビジネスで独立起業を考えている皆さん。
しっかりと価値ある商品サービスを作り、高額契約を獲得することでビジネスは成長していきますが、実は、中にはどんなにがんばっても高額にできないジャンルが存在します。
今回は、せっかくの起業なのにその仕事を選んでしまったばかりに…という失敗を避け、あとで「知らなかった!」と後悔しないため、高額商品やコースを作ってもうまくいかない4つの仕事について、特徴と条件をお教えします。
目次
世の中には、高額にできる仕事とできない仕事がある
私がこれまで見てきた700人以上の受講生さんや、メルマガ・ブログの読者の方から、よくこんな質問を頂きます。
それは、
「私のやろうとしているビジネスは高額にできるでしょうか?」
という質問です。
ちょっとあなた自身のビジネスモデルを思い浮かべてみてください。
「これなら高額にできる」と思いますか?それとも自信がない?
結論からいうと、もちろん高額商品が作れるビジネスはたくさんあります。
しかし…
そのままでは高額は難しい!
というジャンルも、やっぱり存在するんですね。
もし、あなたのやろうとしているビジネスモデルがそのままでは高額設定は難しいとなったら、当然、商品プログラムに何らかの工夫をしないといけません。
ところが多くの人は、それは横に置いて集客ばかりに精を出します。
高額では売れない商品サービスでいくら必死に集客しても、それこそがうまくいかない(稼げない)根本原因なのですが…。
人間というのは、もっとも“痛いこと”は見ないようにするものなんですね(笑)。
高額にできない仕事の4つの条件とは
それでは「今のままでは高額にするのは難しい」という条件とは何なのか、整理してみましょう。
もし、あなたのやっていることが次の4つに当てはまったら、ぜひとも商品やビジネスモデルそのものを見直すことからはじめてください。
1)企業が低額でそのサービスを提供している
これはたとえば、駅前やオンラインなど一般的な英会話スクール、街でよく見る整体やヨガなど、企業がチェーン展開している業態のビジネスです。
知名度が高く安心感のある企業が手頃な価格でチェーン展開しているものと、あなたが提供するものがあまり変わりばえしないとしたら、チェーン店に勝つのはほぼ無理です。お客さんの目線になってみれば想像がつきますよね。
「あなただからそれができる」「チェーン店では決して得られない」何かを加えない限り、高額では売れないんです。
2)行政や公的機関が無料で教室をやっている
「こども体操教室」や「趣味の囲碁教室」といった、行政が無償や低額で提供するものも、同じ内容で高額化は難しいです。
講師はリタイアした高齢者などボランティアの方もいますが、自治体からきちんと報酬を受け取ったスキルの高いプロがつとめていることもあり、後者の場合、お客さんは「無料や低額で受けられるのに、なぜ、そんな高い金額を払わないといけないの?」と当然思うはずです。
3)対象の客層の所得が著しく少ない
たとえば、生活保護を受けている人が対象とか、可処分所得がほとんどない相手に高額メニューを提示したとしても、その金額を払える人はほとんどいないでしょう。
もし、あなたのやろうとしていることが上のような層向けだとしたら、あなたのスキルや技術を中~高所得層向けに修正したり、アレンジするなど、ビジネスモデル自体を変える必要があります。
所得の少ない人たちに何か価値を提供したいというのは素敵なことですが、その場合はビジネスと切り離してボランティアで行うか、クラウドファンディングで支援を募って行うなど別の方法をとりましょう。
4)認定スクールのメニューをそのままやろうとしている
あなたのやろうとしているビジネスについて、スクールや講座に通って認定を受けた場合、スクールでのメニューそのままでは同じものを提供する人がどんどん増えますし、メニューの相場に巻き込まれて高額では売りづらくなります。
「私はこのスキルを習ったプロだ!」という意識では認定メニューのインストラクターレベルから中々抜け出せず、高額契約には至りません。
「私はお客さんのこんな悩みを解決するプロだ!」という考え方に変えていきましょう。
「高額にできない」壁を突破する方法
高額化ができないビジネスの種類や理由をこうやって整理してみると、どれも当たり前に見えるかもしれません。
しかし私が知る限りでも、これらの条件に当てはまってしまい収益が頭打ちになっている人は本当に多いんです。
「私のビジネスで、本当に高額契約ができるのだろうか?」
「高額にするイメージがわいてこない」
と不安になるのは、あなたのビジネスが上記の4つに該当したときに、そこから「他との違い」を生み出すイメージができないからです。
そういう時はやっぱり、これまでの「考えの殻を破る」ことが最初に必要なんですね。
これまでの殻の中に留まっていれば、目先は心地よく自分らしいと思えるかもしれません。でもそれは、いわゆる「コンフォートゾーン」に留まっている状態です。
コンフォートゾーンの中にいる人が打ち出す商品サービスというのは、顧客からは魅力的には見えないものなんですね。
いま、商品が高額化できず、それに満足できないという現実があるのなら、殻を破って「居心地の悪さ」に向き合うこと。
これがポイントです。
多くの人が講座に通うのも、コンサルに相談するのも、そういう状態に負荷を与えて自分を変えるためですからね。
うまくいかないときこそ、今のままで守りに入ろうとするのではなく、「このビジネスは果たして高額化できるのか」「自分のやり方はこれで合っているのか」という、そもそもの部分に向き合ってみてください。
勇気を出して高額化できないビジネスモデルから抜け出せば、きっとあなただけの価値を提供できるようになり、それを高額で申し込みたいというお客さんが現れてきますよ。
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