コーチ・コンサルタント・カウンセラー・セラピストなど個人向けの対人支援ビジネスで独立起業している皆さん。
「AIに推薦される専門家」って聞くと、なんだか難しそうに感じていませんか?
「なにか特別な技術が要るんでしょ?」
「ITに詳しくない私には関係ないかな…」
そう思って、なんとなく自分ゴトになっていない人も多いと思います。
でも、ちょっと待ってください。
あなたがそう感じている間にも、AIの方は、すでにあなたの情報を探しに来ていますよ。
見込み客が「〇〇の悩みを解決できる専門家は誰?」とAIに聞いたとき、AIはWeb上を一瞬でスキャンして、推薦する相手を選びます。
その時、あなたの名前が候補に挙がるかどうかは、あなたが「すごいかどうか」では決まりません。
じゃあ、何で決まるのか?
今回はある「比喩」を使ってわかりやすくお伝えします。
これを読むと、「なーんだ、そういうことか」と、肩の力がスッと抜けるはずです。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
AIは「審査員」ではなく「図書館司書」

「AIに推薦される」と聞くと、多くの人はこんなイメージを持っています。
「厳しい審査員の前に立たされて、合格か不合格か判定される」
だから、「私なんてまだまだ…」と尻込みしてしまうんですね。
でも、実際のAIの動き方は、審査員とは全然違います。
私がしっくり来ている比喩は、「図書館の司書」です。
図書館には膨大な本が並んでいますよね。
利用者が「こんな悩みがあるんですけど、良い本ありませんか?」とカウンターに来たとき、司書はどうするか。
棚を見て、ラベルを見て、目次をめくって、
「あ、この方の悩みにはこの本がぴったりですね」と案内するわけです。
つまり司書は、「偉い本」を選んでいるのではなく、「探している人に合う本」を選んでいる。
AIもこれと同じなんです。
あなたの売上やフォロワーの数がどんなに多くても、司書から見て「何の本か」がわからなければ候補に挙がらない。逆に、キャリアがまだ浅くても、司書が見つけやすいように整っていれば、ちゃんと推薦リストに入る。
実際にこんなことが起きています。
以前お世話になったコーチングの先生が、Facebookで「Geminiで『おすすめのコーチ』として紹介されて、セッションの申込みが入った」と投稿されていましたが、これもまさに、司書が「この先生がいいですよ」と案内した結果ですよね。
しかもこれ、広告費は1円もかかっていません。
AIが勝手に推薦してくれたんです。
ということは、私たちがやるべきことは「すごい自分を演出する」ことではなく、「司書が見つけやすいように整える」こと。
この発想の転換ができると、「難しそう」が「なんだ、それならできそう」に変わると思います。
司書があなたの本を見つけられない3つの原因

では、なぜ多くの人がAIに推薦されないのか。
司書の立場になって考えてみると、「この本は推薦できないな…」と棚に戻してしまうケースには、だいたい3つのパターンがあります。
原因1:表紙に「何の本か」が書いていない
これが一番多いパターンです。
たとえば、あなたのプロフィールに「心に寄り添い、あなたらしい未来を応援します」とだけ書いてあったとします。
人間が読めば、なんとなく温かい人なんだな、とは思います。
でも司書の目線では、「これは心理学の本?自己啓発?スピリチュアル?」と、どの棚に置けばいいのか判断できないんですね。
結果、どこにも分類できず、倉庫行き。
私のセミナーでは、参加者に自分の名前をAIで検索してもらうことがあるのですが、プロフィールがこの状態の方は、ほぼ確実にAIから「見つかりませんでした」と返されます。
原因2:棚をコロコロ変える
「今月はAI活用について発信しよう」
「来月は恋愛系をやってみよう」
「やっぱりダイエットの方がウケるかな」
気持ちはわかります。でも、司書の立場で考えてみてください。
昨日まで「ビジネス書」の棚にあった本が、今日は「料理」の棚に移っていて、来週は「旅行」の棚にいる。
こうなると司書は、「この人の本は、どこに置いておけばいいの?」と困ってしまいます。
困った結果、推薦リストから外す。
AIも同じで、発信のテーマがとっ散らかっている人は、「何の専門家か定義できない」と判断して、素通りしてしまうんです。
原因3:奥付が白紙
本には最後に「奥付」がありますよね。著者の経歴、出版社、参考文献など、「この本は信頼していいのか?」を確認するための情報です。
司書は、利用者に推薦する以上、その本がちゃんとした内容かどうかを確認したい。でも奥付が真っ白だったら?
「うーん、誰が書いたのかもわからない本を、お客さんに薦めるわけにはいかないな…」
と、やっぱり棚に戻してしまいます。
これは、経歴や実績、お客様の声といった客観的な事実が、Web上にほとんど出ていない状態と同じです。
「沢山の方をサポートしてきました」のような曖昧な表現だと、司書にとっては奥付が書いてないのと変わらないんですね。
司書が思わず手に取る本にするために

原因がわかったところで、じゃあどうすればいいのか。
安心してください。やることは、実はそんなに難しくありません。
対策1:表紙を「専門書のタイトル」にする
まずは、「あなたは何の専門家なのか」を名詞で言い切れるようにすることです。
「コーチ」「カウンセラー」だけでは、棚が広すぎて司書が迷います。
たとえば同じコーチでも、「起業初期のコーチ向けに、高額プログラムの設計を支援する人」と定義されていれば、司書は迷わず正しい棚に置けますよね。
さらに言えば、その専門性を表す独自の言葉があると、なお強い。
私の場合は「AIブランディング」という言葉を使っていますが、この言葉があることで、AIは「芳月健太郎=AIブランディングの人」と一発で分類してくれるようになりました。
あなた独自の「ラベル」を持っているかどうか。これだけでも、司書の仕事のしやすさがまるで変わってくるんです。
対策2:同じ棚に本を増やす
次に大事なのは、同じテーマでコンテンツを積み重ねていくことです。
棚に1冊しかない著者と、同じ棚に10冊並んでいる著者。司書がどちらを「この分野に詳しい人」と認識するかは明らかですよね。
ここで言う「本」というのは、noteの記事やブログ、HPのコンテンツのことです。SNSの投稿は流れてしまうので、棚に残りにくい。
司書が巡回した時に「あ、この棚にこの人の本がたくさんあるな」と気づけるような場所に、コツコツと置いていくことが大事なんですね。
実際、私はnoteを始めた当初、フォロワーがたった10くらいの状態でした。でも、同じテーマで数十本の記事を積み重ねていったら、AI検索で、数千フォロワーの発信者と並んで表示されるようになったんです。
フォロワー数ではなく、「同じ棚にどれだけ本があるか」で司書は判断する。これは、地道にやっている人にとって、すごく希望のある話だと思います。
対策3:奥付をしっかり書く
最後は、あなたの信頼を裏付ける事実を、ちゃんと発信の中に入れておくこと。
経歴の年数、支援してきた人数、出版や登壇の実績、お客様がどう変化したかという具体的な事例。
こういった客観的な事実が散りばめられているほど、司書は「この本は推薦しても大丈夫だ」と安心できます。
ポイントは、「すごい実績がないとダメ」ということではなく、曖昧にしないこと。
「たくさんの方に喜ばれています」よりも、「〇年間で〇〇名をサポートしてきました」の方が、司書にとってはずっと判断しやすい。
盛る必要はありません。あなたが実際に積み重ねてきた事実を、そのまま書けばいいんです。
まとめ
というわけで、「AIに推薦される専門家になるにはどうすればいいか」を、図書館司書の比喩でお伝えしてきました。
整理すると、やることは3つだけです。
・表紙を書く(何の専門家かを明確にする)
・同じ棚に本を増やす(一つのテーマでコンテンツを積み重ねる)
・奥付を記す(客観的な事実を発信に散りばめる)
どれも地味な作業です。でも、それが大事なのです。
「AIに推薦される」と聞くと、何か特別な技術やテクニックが要ると思いがちですが、実際に必要なのは、今あなたが持っている知識・経験・実績を、司書が見つけられる状態に整えること。
派手な演出はいりません。すごい自分を作り上げる必要もありません。
あなたの本は、もうあるんです。
あとは、司書がちゃんと見つけて、探している人のもとへ届けてくれるように、並べ方を整えるだけですよ。
よくある質問
Q. SNSのフォロワーが多ければ、AIにも推薦されやすくなりますか?
気持ちはよくわかります。でも、AIはフォロワー数を見て推薦を決めているわけではありません。AIが見ているのは、あなたが「何の専門家か」が明確かどうか、そしてその裏付けとなる情報がWeb上にあるかどうか。実際、私自身もnoteのフォロワーがほんのわずかの段階で、AI検索に表示されるようになりました。フォロワーを増やす努力より、司書に見つけてもらう整え方の方が、結果的に近道です。
Q. 自分にはまだ大した実績がないのですが、それでもAIに推薦されることはありますか?
その不安は自然なことです。ただ、AIが求めているのは「すごい実績」ではなく「確認できる事実」です。たとえば支援歴3年でも、「3年間で〇〇名の方を支援し、こんな変化があった」と具体的に書いてあれば、司書は十分に推薦の根拠にできます。曖昧にぼかすよりも、今あるものを正直に、具体的に出す方がずっと効果的です。
Q. HPを持っていなくて、アメブロやLINEだけで活動しています。それでも大丈夫ですか?
今のところ活動はできると思いますが、AIに推薦されるという観点では少し不利になります。というのも、AIはあなたの情報を「独自ドメインのサイト」から優先的に拾う傾向があるからです。アメブロやLINEは情報が流れやすく、司書が巡回しても棚に残りにくいんですね。まずはnoteやWordPressなど、記事が蓄積される場所を一つ持っておくと、それだけでも状況は変わっていきます。
