ブランディング

広告のプロから見た「個人ブランディング」の正しい始め方。この順番なら失敗しない!

コーチ・コンサルタント・カウンセラー・セラピストなど個人向けの対人支援ビジネスで独立起業をしている、あるいはこれからしようと考えている皆さん。

「個人ブランディングを始めよう」と思った瞬間、多くの方が真っ先に手をつけるのは、こんなことではないでしょうか?

  • イメージコンサルに相談する
  • ホームページのドメインを取得する
  • プロフィール写真をプロに撮ってもらう
  • 名刺デザインにこだわる

…これらも、たしかにブランディングに必要な要素です。

でも、はっきり言います。ここから始めると、ほぼ確実に1歩目でつまずきます。

私は広告会社で23年間、数えきれないほどの企画や商品開発、そしてブランディングを手がけ、独立後は800名以上の個人起業家のブランディングをサポートしてきました。その経験から断言できるのは、個人ブランディングを始めるには、絶対に外せない「順番」があるということです。

今回は、個人起業家のあなたが今日から始められる「個人ブランディングの正しい始め方」を、専門家の視点でお伝えします。

そもそも「個人ブランディング」とは?広告のプロから見た本来の意味

まずは、ブランディングという言葉の意味を整理しておきましょう。

ブランディングとは、本来、「込み入った市場のなかに、望ましい自分のイメージを作ること」です。

ここで大事なのは、イメージ=表面的な魅せ方ではないということ。まずやるべきは、あなたの中身がどう成り立っているかを明確にし、その結果として外側のイメージが生まれる…というのが、本来の流れです。

  • 自分は仕事を通して何を実現したいのか
  • どんなお客さんに支持されたいのか
  • 何を大切にして、何を大切にしないのか

ここがしっかり固まっていないのに「魅せ方」だけにチカラを入れても、人はそんなメッキはすぐに気づくものです。なのでまずは、「個人ブランディング=魅せ方」という思い込みを一度手放すことが真のスタートラインです。

個人ブランディングを始める人が陥る「2つの大きな勘違い」

さて、「魅せ方から入るとつまずく」という話ですが、実は、つまずくパターンは大きく次の2つに分類できます。

あなたにも、心当たりはないでしょうか?

勘違い①「ファッションやビジュアル=ブランディング」

「ブランディング=魅せ方やファッション」という思い込みです。

もちろん、企業研修の講師がアロハシャツに短パンで登壇していたら違和感がありますし、心理セラピストのHPに戦闘シーンの写真があれば、誰も申し込まないでしょう。TPOに基づいて、ある程度の見た目を整えるのは当然のことです。

しかし、「ブランディングのために、無理して人から憧れられる魅せ方を演出しなければ…!」と無理な努力をするのは失敗のモトです。

なぜだと思いますか?

人を支援する個人起業家の場合、見た目重視のブランディングをしてしまうと、十中八九、自分と合わないクライアントが来てしまうからです。「合わなくても、売上につながればいいのでは?」と思うかもしれません。しかいこれは実は非常にやっかいな問題で、合わない人の支援を続けているとどんどんモチベーションが落ちてゆき、発信から次の企画まで、すべての仕事に悪影響を与えてしまうんです。

勘違い②「SNS発信=ブランディング」

もう1つ多いのが、InstagramやYouTubeでの発信を「ブランディング」だと思い込んでしまうこと。

確かにSNSは必要不可欠な発信手段です。でも大前提として「そのSNSを通じて何を売っているのか」が固まっていなければ、発信する内容がグラグラになってしまいます。

「Facebookの友達が5,000人いるのに売上が上がらない」「ブログ読者が3,000人いるのに申込みがない」という人は昔から一定数いました。今はそのツールがInstagramやYouTubeに変わっただけで、中身がないままSNSをいくら頑張っても、それこそ「メッキ」になってしまいます。

そして、今の時代はAIもこのメッキを見抜いてしまい、AIはそのような人はおススメしてくれなくなってしまうんです。

なぜ「魅せ方から入る」と必ずつまずくのか

少し前までは、個人起業家市場は成長期で、ブランドの軸となる商品やキャッチコピーが多少甘くても結果は出ていました。

でも、今、個人起業家市場は成熟期に入り、お客さんはあなたに会う前から、オンライン上で多くの候補から選ぶようになりました。

そして、どんな業種でも、成熟期で必ず起きるのが「差別化」競争です。同じジャンルでも、競合と違った層を狙うのか?自分のプログラムを受けたメリットをさらに強力にするのか?その方法論に違いを出すのか?あるいは、ビジュアル?人柄?など……差別化の方法はいろいろあります。ただ、いずれにしても、その差別化はすべて「言葉で説明できること」が大前提です。特にAIは、あなたが打ち出す差別化を言葉から判断するからです。

そして、このようなどこから手をつけて良いかわからないブランディングで本当に重要なのは、魅せ方という外側の前に内側からつくること、つまり、「インサイドアウト」の順番が大事なんです。

個人ブランディングの正しい始め方・4つのステップ

では、その具体的な順番とは何か?を解説します。

STEP1|「自分はどんな仕事をしたいか」を明確にする

まず、最初にやるべきは、たとえ、あなたがすでに売れているとしても、自分が何を大事にしていて、どういう方向に進みたいのかを棚卸することです。これから起業する人は、必ず「強みの棚卸」からスタートしますが、リポジションしたい、イメージを刷新したい、新たな顧客層を開拓したい人全てがここからスタートします。

 

なぜかというと、あなたの真の顧客は、あなたがどんな「哲学」や「志」を持って、今の仕事に取り組んでいるか?を無意識ながらに最も重視するからです。

ただ利益のためだけに仕事をするのか?どんな人に自分の何で役に立ち、何を実現しようとするのか?

 

これは一件見えなくても、人は肌で感じ取るんですね。

ちなみに、「自分はどんな仕事をしたいのか」「どういう信念で仕事に取り組むのか」を見極めるコツは、こちらの記事で詳しく解説していますのでぜひ読んでみてください。

個人起業家のUSPの見つけ方|「通算時間の法則」で見つかる、あなただけの売り 

STEP2|自分の強みを言葉にする

次に、自分の強みを明確に言語化します。「経験」「資格」「実績」だけでなく、他の人より自然にやれてしまうこと、やっていて時間を忘れることまで掘り下げると、本物の強みが見えてきます。

そして、肝心なのが、強みを「言葉」として明確にすることです。言葉にしなければ人にもAIにも通じませんが、もう一つ、言葉にすることは、「他ではなく、それなんだ!」気概が言葉に宿り、周りに通じやすくなります。

 この言葉にする作業が最も手応えがなく、正解が分からず、いたずらに時間ばかりかかるので、ほとんどの人がこれを置き去りにして、目に見える手応えだけを追いかけ始めます。

でも、売れていく人ほど、この「言葉にする作業」にしっかり向き合っているのです。

 

言葉は発明品です。

 

頭の中で考えるだけでなく、参考になる資料、ビジュアル、競合リサーチを十分にして、あなたの強みを言葉にしてください。

バラバラと思いついた「強み」らしきものはあるけど、本当にこれでいいのかな…と迷っているなら、こちらの記事も合わせて読むと整理しやすいですよ。

個人起業家に欠かせない【他との差別化】4つのポイントを具体的に解説! 

STEP3|強み×やりたいことを「コンセプト」に統合する

言葉にするのはまだ続きます。強みを言葉にしたら、「どんな悩みを持つどんな人にどんなウリでどんな良い状態を提供するのか」。この3点が整合性が取れた一文にまとまるコンセプトにします。

 

ここまでできると、あなたのビジネス像やビジョンは、かなりハッキリしてきます。また、コンセプトまでまとまると、見込み客にも良く伝わるようになり、ブログSNSの発信も急に進むようになります。

このコンセプトの作り方については、私の著書『最強コンセプトで独立起業をラクラク軌道に乗せる方法』で詳しく解説しています。20秒コンセプト・一言コンセプトのつくり方や、コトバが出てこないときの探し方、強みをコンセプトに変える手順など、ワークシート形式で実践できる構成です。

「最強コンセプトで独立起業をラクラク軌道に乗せる方法」

STEP4|コンセプトが固まれば、魅せ方は自動的に決まる

そして、ここまで来ると、それまでフワフワしていた魅せ方のほうも自動的に決まり始めます

たとえばターゲットが「個人事業のサラリーマン経験者」ならスーツ姿でネイビー基調の信頼感あるトーン、「女性に寄り添うカウンセラー」なら温かみのあるオリーブ系で柔らかい雰囲気など、コンセプトという「軸」によって、一気に方向性が見えてくるのです。

 

また、デザインがイメージできれば、HPのヘッダーイメージやキーカラーなど、細部にわたって良し悪しの基準ができてきます。

逆にコンセプトがぼんやりしたまま「服装?」「HPの色は?」とムリに進めると、半年後に全部やり直したくなります。また、ブログSNSの発信もブレブレになってしまいます。

そして、9割の起業家が実は、このブレた混沌の中でビジネスをやっているのです。

なぜ多くの人が「言葉にする」を避けるのか

さて、ここまでで「外面よりも内面の言語化が先」というのは理屈としては分ってきたのではないでしょうか。ただ、それが分っていてもなお、言語化をスキップして魅せ方から入ってしまう人は後を絶ちません。

実は、これにはちゃんと理由があります。

それは、言葉にする作業って、自分に向き合う苦しさがあるからです。

ビジュアルを揃える作業には楽しさがあります。色を選んだりフォントを決めたり、進捗が目に見えて気分が上がる。一方、言葉にする作業は、机に向かって、頭の中のぼんやりしたものを引っ張り出し、捏ねて、絞って、書いては「これじゃない」、書き直しては「まだ違う」の繰り返し。また、その過程で蓋をしていた苦い感情や「自分なんか大したことない」といった認めたくない気持ちにも向き合わねばなりません。

私の講座でも、受講生さんが持ってくるプロフィールは、最初はほぼ全員「これじゃない」状態です。一語一語読み上げて、どう響くかを確かめながら直していく根気が必要です。

そして、もう一つ強調しておきたいのは、AI時代こそ、「言葉」の差がそのまま実力の差になるということです。見込み客は今、ChatGPTやGeminiなどのAIに「こういう専門家いない?」と相談しています。AIは、言葉になっている情報をもとに人を評価し、推薦します。あなたが自分のことをちゃんと言葉にしていれば、AIは「読み取れる専門家」として認識してくれる。逆に、写真がいくらいい感じでも、言葉が整っていなければAIには届かないのです。

自分のことは自分が一番わからない

このような言葉にする難しさで、止まったまま、あるいは何年もモヤモヤしたままビジネスをしている方もいるかもしれません。

しかし、実はこれは当然のこと。

それは、売れる強みというのは、自分にとっては当たり前すぎて「強み」とも思えないからです。

そんなときは、いつまでも悩んで時間を無駄にするのではなく、プロの力を借りてください。実は、売れていく人は、ここにしっかり投資をしています。自分のことは、想いが入るが故に、客観的になれないのが人間です。そんな想いを切り捨てて、第3者の立場で売れる言葉づくりをサポートする人の協力を仰ぐことが、ビジネスを早く成長させるコツです。

ただし、ブランディングをサポートする人には大きく3タイプいて得意分野が違います。

  • 「魅せ方」専門のコンサル
  • Webデザインを軸にした「デザイン」系のコンサル
  • 戦略全般を見る「ビジネス」系コンサル

とくに独立起業の初期段階や、ポジションを変えたい時は、商品設計から集客の立ち上げまで「ビジネスの全体像」を相談できる、ビジネス系コンサルを選ぶのがおすすめです。魅せ方やデザインの相談は、コンセプトが固まってから頼んだ方がお金も時間も無駄になりません。

私のコンサルの一部を無料+自宅で1人で体験できる「無料スタートアッププログラム」も、今なら無料でダウンロードできますので、ぜひ試してみてくださいね。

よくある質問


言葉にする作業って、どのくらい時間をかけるものですか?

「早く完成させたい、何ヶ月もかけられない」と思う方は多いです。ただ、見た目だけ先に決めて後でやり直すよりも、最初にしっかり考えた方が結果的にはずっと早く回り始めます。

大事なのは時間の長さよりも深さ。1人で悩むより、誰かに問いかけてもらいながら進めると、短い時間でも輪郭が見えてきます。


起業したばかりでも、コンセプトって作れるものですか?

「まだ実績も少ないから、コンセプトなんて無理」と思われがちですが、これは順番が逆です。コンセプトが決まっていないから、実績の積み方も判断もブレてしまうのです。

起業初期だからこそ、「自分はどうしたいのか」を一度きちんと言葉にできているかが重要になります。


SNSやホームページは、いつから始めればいいですか?

急いで始める必要はありません。コンセプトが決まる前にSNSを立ち上げても、後で全部作り直したくなるケースがほとんど。先に内容(言葉)を固めるほうが、結果的にずっと早く回り始めます


今日から始める個人ブランディングの1歩目はこれ!

最後にもう一度、「言葉の整理の仕方」をまとめておきます。それは、

  1. 自分はどんな仕事をしたいのか
  2. 自分の強みは何か
  3. 誰を相手にビジネスをするのか
  4. それをひと言で表現する=コンセプト

ここを言葉にできれば、その先のビジュアルも、SNSも、HPも、勝手に決まり始めます。逆にここを飛ばすと、見た目だけがきれいで中身のない「言葉の貧しい人」になってしまう…。

地味で、しんどくて、時間もかかる作業です。でも、これが、長く選ばれ続ける個人ブランディングの本当のスタートラインです。今日からでも、まず上の4つを自分の言葉で書き出してみてください。それが、あなたの「1歩目」です。

 無料スタートアッププログラムのご紹介

「AIに選ばれる人」になるためのブランディングのやりかたがマスターできる動画セミナー、受講した人が続々と成果を出しています!まずは無料のスタートアッププログラムで体感してみて下さい。

スタートアッププログラムを無料でダウンロードする

-ブランディング
-, , , , , , , , , ,